奥会津 ヤマト
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原材料の紹介
山ブドウ皮細工クルミ皮細工マタタビ蔓細工アケビ蔓細工カラムシ
 山ブドウ皮細工
乾燥した状態のヤマブドウ皮。使用する前に一晩くらい水に浸して柔らかくします。
乾燥した状態のヤマブドウ皮。使用する前に一晩くらい水に浸して柔らかくします。

材料 山ブドウは秋になると赤紫色の実を付け食用になります。昔は、山へ行って山ブドウの実を食べたり、実を絞ってジュースにして飲みました。しかし、近年は何故か実が付かなくなってしまいました。酸性雨なのか異常気象なのか原因が分かりません。山ブドウの皮は大変丈夫で昔は林業を生業としている人が、斧やノコギリ等の木を伐採するための重量のある道具を運搬するための用具として用いられました。

 近年、自然素材ブームによって見直しされた山ブドウ皮は形を変え、手提げ籠として復活しています。使うほどに艶が出てきます。

 皮の販売もしております。詳しくはお問い合わせください。

 

 クルミ皮細工
乾燥した状態のヤマブドウ皮。使用する前に一晩くらい水に浸して柔らかくします。
 

材料 工芸品を制作するクルミの材料は、サワグルミとオニグルミの二種類を使用します。適期に2年〜3年成長した木の皮を剥いで使用します。皮の表面は白色系統で裏面は茶色や黒っぽいので、工芸品を制作するときには両面を使い分けて模様を
だしています。湿っている状態では大変丈夫なのですが、乾燥すると弱くなるという欠点があります。ただ、外圧等を加えなければ通常の使用には耐えます。

 皮の販売もしております。詳しくはお問い合わせください。

 マタタビ蔓細工
下拵えの終わったマタタビ。表面の皮を削いでから4等分に蔓を割きます。割いた材料は、幅と厚さを同じく揃えます。
下拵えの終わったマタタビ。表面の皮を削いでから4等分に蔓を割きます。割いた材料は、幅と厚さを同じく揃えます。

材料 「猫にマタタビ」と言われる猫の大好きな蔓性の植物です。採取時期は晩秋か早春で成熟した蔓を用います。作った時には白く使うほどに飴色に変化してきます。使い方によって耐久性は様々ですが、当地区では20年以上使用している家が大半です。特徴は吸水性に優れていることです。汲水すると材料は柔らかくなり、ほとんど手を傷つけることはありません。

 

《マタタビ製品の寒晒し(雪晒し)風景》
マタタビ製品の寒晒し(雪晒し)風景
 作った製品は、日当たりと風通しの良い軒下に下げて乾燥させます。こうすることによって強度が増し、カビが発生しにくいと言われています。また、雪の反射によって作った時よりも白くなります。
 マタタビ細工を行っている地域は全国でも少なく、作り手も年々減少しています。
 三島町荒屋敷遺跡から縄文時代晩期(約2,600年前)の編み組細工の圧痕が発掘されました。その当時の技法が現在に伝承されています。縄文時代の材料は、根曲がり竹を使用していたと思われますが、現在はマタタビが使用され、竹で作ったザルを見ることはありません。マタタビは水を吸収するとしなやかになり、竹のようにささくれ立っても手を傷つける事がほとんどありません。そのような理由もマタタビが使用されるようになった一因と考えられます。
 アケビ蔓細工

材料 秋の味覚「アケビ」。私も大好きなアケビです。あの特殊な甘さが大変おいしいのです。実を食べるアケビは立ち木に絡まって成長するのですが、細工には曲がりが多くて不向きです。細工に使用するアケビ蔓は地に這った物を使用します。皮の表面は茶色ですが、皮を剥けば白色の芯が残ります。アケビ工芸品に茶色と白色があるのはそのためです。

 

 カラムシ

材料 昔は青麻と呼びました。自給農家にとって養蚕と並ぶ重要な現金収入作物でした。奥会津で生産された青麻は越後の国に運ばれて「越後上布」になりました。現在国産の栽培は貴重な存在となっています。大変丈夫な繊維です。

 

 
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